Le Monde Fantastique 【VOL.12】 野菜のアンチョビ炒め
パスタやピザでお馴染みのアンチョビ。カタクチイワシの塩漬けをオリーブオイルにつけたもので、塩辛く独特な味わいですが、様々な食材にマッチします。お家でアンチョビを使った料理を作る機会は多くないですよね。
スーパーで売られているアンチョビは少量で300円前後とすこし高価なので、手を出しづらいと思ってしまいがちです。さらに、アンチョビを使ったパスタソースやドレッシングなど様々な商品が売られているので、わざわざアンチョビを買わなくても…と思ってしまいます
そこで今回は値段のバランスを考え、冷凍野菜を使ったレシピを、今回も恵比寿の人気レストラン「BaruComodo」の大賀氏に作っていただきました。
価格の高騰で野菜を購入するのをためら
この夏、多くの野菜の価格が高騰しました。お馴染みの野菜が軒並み高価格。購入をためらうほどでした。ところで皆さん、スーパーやコンビニで売っている冷凍野菜って使ったことありますか?
「冷凍食品でしょ?」というネガティブイメージを持つ方も少なくないのですが、実は冷凍技術が年々進化しており、侮れない存在なのです。また、価格も安定していて家計に優しく、好きな時に好きな量だけ使って残りはまた冷凍しておけるので無駄無し、食品ロスもありません。すぐに使えて時短にも繋がります。
旬をはずした野菜は
昨今、ほとんどの野菜を通年手に入れることができます。しかし、あまり知られていないことなのですが、その野菜の“旬”を外して作られた野菜には多くの栄養価が期待できないのです。
その点、冷凍野菜の多くは旬の時期に大量に収穫し急速冷凍することで、栄養も一緒にキープされているんです。
冷凍でさらに美味しくなる
さらにさらに、冷凍すると旨味が増えたり甘味が増える野菜もあるんです。
トマトは旨味が増し、玉ねぎは甘味が増すと言われています。冷凍野菜をうまく使うことで、いつもの料理が美味しくなるってことだってあるんです。
余った野菜も冷凍できる?
さらにさらに、冷凍すると旨味が増えたり甘味が増える野菜もあるんです。
トマトは旨味が増し、玉ねぎは甘味が増すと言われています。冷凍野菜をうまく使うことで、いつもの料理が更に美味しくなるってことだってあるんです
余った野菜も冷凍できる?
そう、余った野菜をご家庭でも冷凍して保存できるんです。もちろん冷凍に向いている野菜もあれば、不向きなものもありますし、そのまま冷凍すればいいものもあれば、下処理が必要なものもあります。
例えば、枝豆やほうれん草、ブロッコリーや人参などは冷凍に向いています。人参は5mm程度のブロック状や千切りで保存できますし、ブロッコリーはあらかじめ下茹でした状態で小分けにして冷凍できます。
自宅で冷凍保存するときのポイントは急速冷凍
兎にも角にも、冷凍保存するときはできるだけ早く冷凍すること。そう、急速冷凍が鍵になります。
野菜を使いやすい大きさに切り、必要に応じて下処理した状態で、ジップロックに入れて空気を抜き、密閉します。それらを100円ショップなどで購入できる金属製のトレーに乗せ、上から保冷時を乗せて冷凍庫へ入れます。
熱伝導の良い金属製のトレーと上に乗せた保冷剤の力で野菜の冷凍速度がUPします。これで野菜の長期保存が可能になりますので、比較的安価な時に野菜を買い、使わない分を冷凍保存しておけば、経済的にも時間的にも節約できますよ。
冷凍野菜を使ったアンチョビソテー
調理時間目安:8分
材料
- アンチョビ(20g)
- ニンニク(2片)
- 冷凍野菜ミックス(70g)
- 冷凍ブロッコリー(70g)
- オリーブオイル(20cc)
- 塩(1g)
- 胡椒(少々)
① 冷凍野菜のサイズを揃える
※もちろん冷凍野菜でなくても大丈夫です。
② ニンニクをみじん切りにする
③ オリーブオイルとアンチョビ、ニンニクをフライパンで炒める
④ アンチョビに火が通ったら、野菜を入れる
⑤ 野菜が温まり、味見をして塩と胡椒をお好みで足せば完成です
point②
すでに火が入った冷凍野菜の場合は、野菜が温まる程度でOK
アレンジレシピ
はじめに、オリーブオイルで鷹の爪が焦げる程度まで火入れし、アンチョビを入れ、最後に野菜を温めるとペペロンチーノのようなピリ辛テイストになり、パスタソースとしても美味しく召し上がれます。
次回は、今回作ったレシピに追加で作れるアレンジ料理をご紹介します。
文:Daisuke Kinoshita(Plus Ultra inc.) 写真:Makoto Shikuya(fede)
ピリ辛のアラビアータを一緒にいかがですか?
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