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奄美小噺 Vol.5 奄美の伝統的なハーブ「月桃(サネン)」と「熊竹蘭(カシャ)」

奄美のハーブ「サネン」と「カシャ」

冷んやりとした空気に日が落ちるのも早くなり、秋も深まってきましたね。奄美には紅葉の景色は無いのですが秋になると「サネン」と「カシャ」の実が赤く色づき、秋の訪れを知らせてくれます。秋の澄んだ空と少し黄色がかった緑の中にサネンとカシャの実の朱色が映え、この時期は奄美独特の秋の景色が楽しめます。

「サネン」とは方言で「月桃(げっとう)」を「カシャ」とは「熊竹蘭(クマタケラン)」のことをいいます。今回は奄美で昔から親しまれているハーブ「月桃(サネン)」と「熊竹蘭(カシャ)」について紹介します。

どっちがどっち!?瓜二つの植物「月桃(サネン)」と「熊竹蘭(カシャ)」

奄美で「サネン」と「カシャ」は、庭先や道端に自生しておりとても身近な植物なのですが、見た目がとても似ていて、島人でも見分けがつかない人がいると思います。私も実は、この記事を書くまで全て「サネン」だと思っていたのですが、「あれはカシャだったんだ!?」と、違う植物だと知りました。

「サネン」と「カシャ」はどちらもショウガ科の植物で、葉、花、実のどれもとても似ており、スパイシーだけど甘さのある独特な香りもほぼ一緒です。

どちらも房状で、白くぽってりとした形で先端が淡いピンク色をした可愛らしい蕾をつけ、開花すると蘭のような華美な花を咲かせます。

「サネン」はこの房が枝垂れているのですが、「カシャ」は上に真っ直ぐピンと伸びています。また、「サネン」の方が蕾や花が一回りほど大きく、カシャはどちらかというと小ぶりなので、花や蕾で見分けることができます。

「サネン」と「カシャ」と島人

「サネン」と「カシャ」、どちらも抗菌・防臭・防カビ作用があり、昔から島人の生活に取り入れられてきました。

料理の盛りつけに「サネン」や「カシャ」使ったり、餅菓子を包む葉として「カシャ」の葉が使われ、「カシャ」の葉に包まれた餅を「カシャ餅」といいます。カシャの葉の方が繊維が柔らかく餅を包みやすいため「カシャ」が使われることが多いですが、「サネン」の方が香りが強いので、強い香りが好きな人は「サネン」の葉で包んだりと自分の好みで使い分けるそうです。

以前紹介したサンガツサンチの時に食べるフティ餅にもこの2つの葉が使われます。この葉に包むと防腐効果があるため餅が日持ちします。「カシャ餅」は子供の時からよく食べていたおやつなので、「サネン」と「カシャ」の香りは私にとって島を思い出させる懐かしい甘い香りです。

女性に嬉しい「サネン」と「カシャ」の効能

「サネン」と「カシャ」にはどちらもポリフェノールが豊富に含まれており、なんと赤ワインの約34倍も含まれていることが分かっています。この豊富なポリフェノールが抗酸化作用やアンチエイジングに効果があり、保湿効果も高いためスキンケア用品としても近年注目され始めています。化粧水や保湿クリームなどに加工されており、お土産として人気があります。

また「サネン」と「カシャ」のスパイシーなスーッとする爽やかな香りにはシネオールという成分が含まれており、鼻炎や花粉症などアレルギーの抗炎症作用に効果があると言われています。

他にもストレスや緊張を和らげ心をリラックスさせてくれる作用や、女性ホルモンを整え生理痛や更年期障害の緩和にも効果が期待でき、女性に嬉しい効能がたくさんあると言われています。

「サネン」のアロマオイルはそのままでも十分楽しめますが、他に相性のいいローズマリーやレモンなどとブレンドして自分好みのオリジナルオイルを作るのもおすすめです。

葉や実を乾燥させたハーブティーもあり、爽やかで香りが良く渋みも無いのでとても飲みやすく、少し緑茶に似たホッとする優しい味わいです。そのまま飲むと和風で和菓子に合う感じですが、レモングラスやローズマリーなど他のハーブティーとブレンドすると洋菓子にも合います。

最近、奄美にいる母がサネン茶を送ってくれたのでよく飲んでいるのですが、カフェインが入っていないので寝る前でも安心して飲めます。子供たちを寝かしつけた後、懐かしいサネンの香りに包まれながら一日をリセットする。私にとってこの大切な時間にサネン茶がかかせません。

秋の夜長、リラックスタイムのおともに奄美のハーブ「サネン」と「カシャ」はいかがですか?

優しい南国の香りが一日の疲れを癒してくれますよ。

サネン・カシャのスキンケア用品やお茶が購入できるサイト

奄美産直いっちば

〒894-0068 鹿児島県奄美市名瀬浦上町48-1-2F
営業時間:9:00-17:00(土・日・祝休)
TEL:0997-69-4681

http://icchiba.com

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