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奄美小噺 Vol.10 奄美の冬の味「フル」を食べてフルパワー!!

もう2月になってしまいましたが…

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。

昨年は私は新しいことに挑戦する「動」の一年でした。知らない世界に飛び込むのは勇気がいるけど「知らない」ことはとても楽しいことだと改めて実感しました。そしてこの世界にはまだまだ私が知らないことだらけで、もっといろんなコトを知って経験していきたい!!と好奇心を掻き立てられた年でもありました。

今年もいろんな人・コト・モノに出会い、ワクワクできる一年にしていきたいです。

そしてこの記事が皆さんの「知らない」を少しでも刺激してワクワクしてもらえたら嬉しいです。

さて、2023年もめでたく明け、早いもので1ヶ月が過ぎました。まだまだ寒い日が続きますね!みなさん風邪など引いていませんか?

奄美は冬でも平均16〜13度くらいなので、冬に帰省すると飛行機から降りた瞬間からあったか〜い!と感じます。そんな奄美でもたまにすごく冷え込み、11度くらいまで下がる時もあるんですよ。

奄美では風邪予防や免疫アップのため、栄養たっぷりの「フル」を食べてこの寒い時期を乗り切ります。

「フル」とは

奄美ではニンニクの葉のことを「フル」と呼び、一般的に食べられるニンニクの球根の部分を「フルンガブ」と呼びます。昔から奄美ではニンニクの葉の部分がよく食されてきました。「フル」は11月〜2月ごろにかけてが旬の冬の島野菜です。

フルを使った炒め物を方言で「フルイキ」と呼び、豚肉や厚揚げ・さつま揚げなどと一緒に炒めてよく食べます。「フルイキ」は奄美の冬の家庭料理です。各家庭で炒める具材が違い、それぞれの家庭の味があります。

ちなみに我が家の「フルイキ」は豚肉・厚揚げ・さつま揚げの他に薄くスライスしたこんにゃくが入っており、「炒め物」というより「炒め煮」のようにして食べるのが定番です。奄美の年末年始に食べられる「ワンフネヤセ」にもフルを入れる家庭もあったり、豚汁やお味噌汁に入れても美味しいんです。

島の家庭料理で親しまれている「フル」は奄美の冬には欠かせない野菜です。

栄養満点な「フル」

フルにはカルシウム・ビタミンC・アリシン等が豊富にあり、また、疲れやすい体に不足しがちなビタミンB1の吸収を助けることから、風邪予防や新陳代謝の活性化・滋養強壮の効果があるそう。

幕末の藩士が奄美の風土や生活について記した「南島雑話」にも奄美の人々が「フル」をよく食べていたことが書かれており、遠い昔から島人にとって欠かせない貴重な栄養源だったことが分かります。先人たちの知恵はいつも理にかなっており、本当にすごいなぁと驚くことばかりです。

私の「フル」活用法!

冬になると父が畑で育てた「フル」を毎年たくさん送ってくれるので、3センチくらいにカットして小分けにして冷凍にしたり、みじん切りにして冷凍して使っています。ニラの代わりに麻婆豆腐や餃子に使うと香りがよく、とても美味しくなるんですよ。

キムチ鍋など鍋料理に入れるのも最高!フルの香りで食欲がわいてご飯がどんどん進みます。フルは家族みんなが大好きな島野菜です。

一般的なスーパーではなかなかお目にかかれない「フル」ですが、「葉ニンニク」としてたまに道の駅などで見かけることもあります。もし見かけた際はぜひ一度食べてみてください。料理に活用しやすくとても美味しいので、大好きになること間違いなしです!

島野菜の「フル」を食べてパワーをつけて、この1年を元気に乗り切りましょう!

次回はすこし間が空いて5月に登場です!ちょっとだけお休みいただきまーす!

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