日常をくすぐるスパイスを届けるWebメディア|ブラトラ

LIFESTYLE

ヘアサロンときってもきれない「衛生」との関係に迫る。

ヘアサロンのWithコロナ対策を伺いました

東京アラートも解除され、東京都の自粛要請も最終段階のステップ3に移行されました。とはいえ、第2波・第3波の懸念が残り、元どおりの生活に戻るにはまだ少し時間がかかる気がします。そこで重要なのが、コロナと一緒に生活する為のコロナ対策。

コロナ禍において、新型コロナウイルス の感染が拡大されてから美容院へ行けなかったので行きたいと考えている方、その一方で、まだまだ敬遠しがちという方も大勢いらっしゃいます。

そこで、ヘアサロンのWithコロナ対策を自由が丘にあるNOVの森川英展さんに伺ってきました。

BLATRA:サロンでの新型コロナ対策はどう言ったことをされていますか?

森川:美容室はどうしてもお客様との距離が近い接客業です。お客様に安心してご利用いただけるように、スタッフの体調管理とこまめな消毒は徹底しています。接客時や施術中のマスク着用はもちろん、シャンプーなど顔が対面してしまう場面では、フェイスシールドの着用も行っています。また、カットするセット面を従来より減らし、隣との間隔を広げる工夫も行っていますし、強力な換気扇を複数台常時稼働させた換気と、お客様には入店時に手指のアルコール消毒をお願いしています。

さらにお会計時には、アクリル越しでお客様とやりとりを行い、現金でのやり取りを極力減らせるようにクレジットカードはもちろん、各種QRコードでの決済を可能にするために各種端末の導入も進めました。

BLATRA:施術中の待ち時間に読める雑誌をなくしましたか?

森川:多くの方が触れられる雑誌は、消毒が難しいため取り扱いを中止しました。その代わり、お客様にはiPadで雑誌をお楽しみいただいています。iPadであればお客様がお帰りになった際に、毎回アルコールにて除菌をしています。確実に除菌ができるため、お客様には安心してご利用していただけます。

コロナ対策をきっかけに
雑誌をやめて、ipadに切り替える対策

BLATRA:コロナ対策をすればするほど美容室にとっては負担なのでは?

森川:そもそも美容室にはファッション的な外見を整えるための技術や技能があります。しかし、同時に美容師が国家資格を取得する際に、「衛生面を良い状態で維持管理すること」を目的とした衛生管理の知識が必要になります。美容室という存在は国が認める公衆衛生業の側面も持ち合わせています。髪をさっぱりすることは、身だしなみを整え気分一新する意味もありますが、不衛生な状態を抑えるという意味合いもあります。

衛生に関する取り扱いには、使用するハサミやクシなどの器具を使いまわさず、紫外線消毒などを施し清潔を保つことも、換気頻度や施設内の温度や湿度についても細かく定められています。また同時に、スタッフが健康管理を含めた衛生管理の徹底も定義されています。これら全ては公衆衛生をなりわいとするものとして、責任を持たなければいけない事象です。それらに責任を持つために、私たち美容院は保健所から営業許可証をもらっています。

またお客様の懸念事項の一つに、髪を手で触ることでウイルスが付着する恐れがあります。しかし、前述したようにフェイスシールドとマスクを併用して、お客様のシャンプーを施すことで、シャンプーの界面活性剤によってウイルスが流れる効果もあります。

確かに、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、今までの対策だけでは不十分なことがわかりました。だからこそ、フェイスシールドやアクリル板の導入、セット面の間隔を広げるなどの対策をはじめ、細心の注意を払ったオペーレーションを実施しています。

単に、「コロナ対策をしています」と言ってアルコール除菌や隣同士のスペース拡大など、形だけの対策をしているだけで、美容室・美容師としての本質を忘れている美容室ではお客様も安心できません。

私たちは今一度、その本質に立ち返り、自覚し、美容室の原点に立ち返って、Withコロナと向き合い、Afterコロナを迎えたいと思います。

BLATRA:美容室と公衆衛生の関係について我々利用者が知らない部分ですね。

森川:どうしてもファッション的な意味合いで捉えられているお客様が多いとは思います。でも、お客様にとってファッション的な意味合いや、リフレッシュの意味合いで気軽に来店いただきたいと思います。見えない部分で私たちがしっかり対策することで、少しでも不安に思うことなく安心してご利用いただけることが、お客様にとってより良いリフレッシュにもなると思います。まだまだ不安に思われている方も大勢いらっしゃると思いますが、ぜひ髪を整え、すっきりしていただきたいと思います。

BLATRA:「髪を整える以外にも美容室を利用する価値がある」と聞いたことがありますが?

森川:先ほど、シャンプーのお話をさせていただきましたが、自粛解除後はヘッドスパでリフレッシュしたいとご来店いただくお客様も多くいらっしゃいます。在宅勤務でパソコンと向き合う時間が多くなったり、大なり小なりのストレスをためていらっしゃる方も見受けられます。こうした事は精神的にも肉体的にも、さらには髪の毛にも悪影響を及ぼします。ぜひ髪のお手入れにプラスして気分転換になりますので、私としてもオススメです。

NOV 自由が丘のオーナー 森川英展 氏は、日本で初めてオーラソーマを美容院に取り入れオリジナルのカウンセリングを作り上げた美容師でもありながら、ヘアメイクアーティストとしてもテレビや雑誌で活躍する

次回、ヘッドスパについて詳しくお伺いしたいと思います。

NOV 自由が丘
東京都世田谷区奥沢6-33-14 第2シーランドビル2F
TEL:03-5758-1233
https://nov-hair.com

住所東京都世田谷区奥沢6-33-14 第2シーランドビル2F
電話番号(03)5758-1233
営業時間月曜日~木曜日、土曜日(9:00~20:00)
金曜日(11:00~21:00)
日曜日・祝日(9:00~19:00)
※カット受付終了は営業終了時間の1時間前まで
※カラー、パーマ受付終了は営業終了時間の2時間前まで
定休日火曜日(祝日の場合は営業)
アクセス東急東横線・東急大井町線 自由が丘駅より徒歩3分
※詳しくはHPでご確認ください。

インタビュー・文:Daisuke Kinoshita(Plus Ultra inc.) 写真:Makoto Shikuya(fede)

コメント

この記事へのコメントはありません。

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

RELATED

PAGE TOP